FP岩崎の「知っトク通信」(シングルの老後の不安を解消するための準備)

■お一人様の不安を抑えるために早めの準備を

近年は一生独身で暮らすという人も増えているほか、熟年離婚をするか、自ら望んでするなど一人での暮らしを選択する方も増えています。
一人で元気で楽しめるうちはいいですが、人は誰しも次第に体力も低下し、体も気力も衰えていくのが現実です。
そんなことを考え始めると不安になって、夜も眠れないという方もいるかもしれません。
シングルの老後の不安を少しでも抑えるには、まだ自分で十分に動けて、頭も働くうちに早めの対策を講じておくことがおすすめです。

■年金不安への対応

少子高齢化に伴い、今後、ますます公的年金財政が不安視され、年金開始年齢の引き上げや年金額の減額が予定されています。
自分の老後資金は自分で準備するくらいの意気込みでいかないとならず、公的年金ばかりに頼ってはいられない時代になりました。
早い段階からできる方法としては、個人年金の積み立てや確定拠出年金の利用などが挙げられます。
個人年金は一定の条件のもとで税制の控除も受けられ、元本保証のもとで一定の老後資金を着実に準備できるのが魅力です。
確定拠出年金は株式や投資信託などを使った運用もできるため、資金を増やすことが可能で、将来のインフレリスクに対応できるのもメリットがあります。

■年金を生み出す仕組みの構築

まずは個人年金や確定拠出年金など積立型の方法で、コツコツと着実な老後資金作りが望まれますが、お金に余裕がある方や親や祖父母世代から相続した財産などがある方は、老後の年金や生活資金を生み出す仕組み作りをするのも1つの対策です。
たとえば、相続した自宅を売却したり、解体したうえでアパート経営をしたり、都心部の賃貸ニーズが高い場所にワンルームマンションなどを購入し、家賃収入を得る方法が考えられます。
この点、地方でのアパート経営などは、今後の少子化や人口減少を考えると空室リスクも懸念されます。
そのため、若い人や外国人などが集まる地域にワンルームマンションを購入したうえで、運営管理を専門の不動産管理会社に委託したり、空室があっても家賃保証が得られたりする借り上げシステムなどを利用するのも1つの方法です。

■医療や介護が必要になったときのための準備

今は健康に自信がある方も、年齢を重ねればどうなるかは分かりません。
ピンピンコロリがいいと言っても、それが実現できるかは未知数であり、最後はほとんどの方が病院での治療や入院、老人ホーム等への入所が必要になることでしょう。
そのための資金作りも求められます。
手術や入院費用やガンになったときなどの先進医療を受けるための資金準備としては、医療保険や民間の介護保険による対策も1つです。
もっとも、保険は元気でないと入りにくく、持病があっても入れる保険は保険料が高くなることや、給付の制限があるケースが少なくありません。
まだ元気なうちに自分のニーズに合った保険に入っておくことも、自衛策となります。

■孤独死を防ぐための対策

高齢者のシングルにとって一番の不安となるのが、孤独死の問題です。
任意後見契約を元気なうちに結んでおく、安否確認サービスを利用する、老人ホームなどに入るなどの対策が求められます。
これらのサービスを利用するにもコストがかかりますから、自分の最後をどのように過ごしたいかを考えたうえで、必要な資金を作るために計画を立てましょう。